発酵の基礎

【発酵を学びたい】Amazonで買える!!発酵が学べるお勧め本

この世には2種類の本があります。それはAmazonで買える本と買えない本です。

発酵などの技術書は高価だったり 、Amazonで買えない本もいいです。もちろん、本格的に学びたいと思うのならそういった技術書や論文を読むのが一番です。ですが、初心者にいきなりそれを求めるのは酷というもの。技術書や論文や論文は一定の知識量がある前提で書かれていることが多いです。

なので、発酵を学ぶための基礎知識としてAmazonでも買える初心者向けの本を紹介したいと思います。

目次

初心者向けおすすめ本

⓪:もやしもんシリーズ:漫画で学びたい人向け

漫画で学べる発酵の不思議。

微生物が見える不思議な力を持つ”もやし屋”(酒蔵などに麹菌を売っている職業)の跡取りが主人公の漫画です。麹菌や酵母といった微生物がデフォルメされて登場するので生物特有の気持ち悪さがありません。

文字が苦手な人にもおすすめですが、こち亀以上に文字がびっしりと書かれているところもあり、挿絵の多い入門書といった方が正しいかもしれません。

①_発酵食品学:とにかく発酵に触れて見たい人向け

右も左も分からない超初心者におすすめなのは小泉武夫先生の発酵食品学です。私が通っていた大学では1年生の時、教科書としても使われていました。

日本酒、ビール、ワインをはじめとしたアルコール飲料、味噌・醤油、お酢といった調味料の作り方から利用される微生物の紹介がされています。

このサイトの他の記事や YouTubeもこの本を参考に作っているもの、とっかかりとしてアイデアをいただいているものが多いです。

身近なものがどのように作られているのか。ちょっとした発酵食品の豆知識が得られる面白い本だと思います。

②_改定醸造学:少し専門的な内容を知りたい人に

微生物や酵素に興味を持った人におすすめするのが、改訂醸造学です。

発酵食品学と同様にアルコール飲料や調味料の作り方の紹介もされていますが、微生物やそれらが作る酵素の解説が厚くとられているのが特徴です。

発酵食品学が大衆向けに作られているのに対し、こちらは発酵を学ぶ学生向け、研究者向けに作られていると感じます。

③_発酵・醸造の疑問50:研究者が答える身近な疑問

もやしもん、発酵微生物などを読みきった人向けの本です。体系的にまとめられている線も書ではなく、読者の質問に東京農業大学の教授が答えるという内容になっています。少し専門的な内容に足を突っ込んでおり、発酵を学んでいる学生でも答えられない質問があるかもしれないくらいには難しい中級者向けの本です。

嬉しいポイントとしては参考文献が示されている設問があり、さらに詳しく知りたいと思った内容を深掘りすることができるのが特徴です。この本を面白いと思えた方はもう発酵の魅力に取り憑かれています。

④_酒の科学:超弩級マニアック酒語り

居酒屋で絡まれたら絶対逃げる。そんな本です。

お酒に関する知識が1人称で語られる大ボリュームの翻訳本です。翻訳の仕方が悪く、事前知識がないと意味が通じない部分があります。そして話がいきなり飛びます。とにかく読みづらいことを除けば豊富な知識量に圧倒される重厚な本です。

参考文献が全て巻末に示されていますが、ほとんど海外で出版された”本”なので日本で読もうとするとものすごく手間がかかります。色々と語ってくれるのはいいのですが、話の真偽が確かめられないのが残念です。

超上級者向けです。

⑤_アメリカ版 新・大学生物学の教科書:生命の神秘を知る

発酵と言っても生命現象には違いありません。なので、生命の中でどのようなことが行われているのかというのを知ることは発酵について深く知るためには避けて通れない関門です。

発酵を知るためには生化学を学んだ方がいいと思いますが、実際かなりのボリュームがあるので余裕があれば読んでいただきたいという感じです。

ABOUT ME
Kana _発酵食品と微生物ch
学生の時は花酵母の研究に関わっていたこともあります。 一応修士号は取っていますが、今は研究はしていません。文字を書くことが好きで、ブログ、YouTubeで発信をチビチビしています。 youtube(毎週金曜日更新): https://www.youtube.com/channel/UCvhO8xU9VZFwfgjdtRpxlRA